Re:Creators, ID-0

おおよそ3年前くらいからだったと思いますが、二日酔いが妙に長引くようになり、それから健康診断も受けていないので、内臓か何かになんらかの異常があったりしそうなのですが、ともかく今日は二日酔いで完全にダウンしてしまっていて、毎日更新するなんて言ったのが、翌日にもう頓挫してしまいそうでしたが、なんとか書いています。

 

「今季のアニメは何か見ていますか」と昨日尋ねられて、そういえば全く見ていなかったことを思い出したので、とりあえず事前にチェックしていた『Re:Creators』と『ID-0』を、今日見てみました。どちらも好きな監督による作品なので期待していたのですが、現時点での最新話である4,5話までの印象ながら、両作ともなかなか面白い作品だと思います。

 

Re:Creators』は、Fate/Zero』や『放浪息子』『アルドノア・ゼロ』のあおきえい監督によるオリジナルアニメ作品。原作・キャラ原案は『BLACK LAGOON』の広江礼威。ゲームやアニメのキャラクターが現実世界に現れてしまう……と書くと、なんだかよくある感じですが、そのキャラクターたちにとってのゲーム・アニメ作品の作者を「想造主」として捉え、その世界を「神々の地」と表現し、キャラクターたちと「創造主」との関係、作品世界と(作中の)現実世界との関係を、ファンタジー的なリアリズムを持ってしっかりと描いている印象を受けました。もちろん、これは入れ子構造になっているため、作中の現実世界と我々の居る現実世界の関係、さらには我々の居る現実世界の「創造主」の居る「神々の地」の存在もほのめかすような内容になっているものと思われます。しかし、澤野弘之による劇伴は、なんというか「いつも通り」な感じで、カラーが強いというか、作品の印象への支配力が強いというかで、『アルドノア・ゼロ』は勿論のこと『甲鉄城のカバネリ』も思い起こさせられます。アガるんですけどね。

 

ID-0』(アイディーゼロ)は、『スクライド』『プラネテス』『ガン×ソード』『コードギアス 反逆のルルーシュ』などの谷口悟朗監督によるオリジナルアニメ作品。3Dで動くキャラクターのせいか、これまでの谷口作品と全く違ったテイストに感じて、正直どうなんだろうなぁと思っていましたが、見てみればコミカルながらもちゃんとSFしている感じで、面白いです。オリハルトという時空転移の特質を持つ鉱物の発見によって大きく発展した世界が舞台なのですが、そのオリハルトを利用したIマシン(アイマシン)と呼ばれる作業用ロボットに意識を転移させる、マインド・トランスシステムという技術の存在が、物語の根幹に関わってきます。決して重くない作品ですが、人間とは、生命とは、なんてテーマも感じさせるような、割と硬派なSFの印象も受け、これからの展開が楽しみです。

 

P.S.

上の記事を書きながら、『冴えない彼女の育て方』二期の0話を見ましたが、相変わらずメタメタしく面白いですね。逆に潔さすら感じるあざといカットの応酬ですが、なんだかとても軽く見ることができて良いです。