バリアフル新宿

25日、28日と夜窓のライブがあったため、楽器をキャリーカートで運んでいたのですが、両日とも新宿経由で会場に向かう中で、再確認したことがあります。

本当に、新宿駅というのはバリアフリーならぬバリアフルであるということです。

別にまぁ、この場合僕は荷物が多いというだけなのですが、ベビーカーを運んでいるのに近い状況なわけで、僕が不便を感じるということは、ベビーカーを運ぶお母さんがたも当然苦労をされているはずです。

具体的なルート、京王線から中央線への乗り換えで説明します。京王線新宿駅に到着すると、まずエスカレーター・エレベーターの類が見当たりません。これらは降車ホームに存在しないのです。エスカレーターは1,3番ホームに一箇所ずつ、エレベーターは3番ホームの端っこにしか存在せず、大分遠回りをさせられます。頑張って階段を登るなり遠回りをしつつ文明の利器に頼るなりしてJR線連絡の改札を出て――ちなみにこの改札も幅の広い改札機が設置されていないので、ズリズリと引っかかりながら抜けるのですが――、JR方面に向かおうとすると、謎のチョイ下り階段とチョイ上り階段*1に出くわします。これは回避不能です。1/4階分くらい階段で下ったあとは100mくらい(?)の廊下を直進、再び1/4階くらいの階段を登ると、ようやくJRの中央通路です。ここは左右に分かれて階段やエスカレーターでホームに登れるようになっています。エレベーター?そんなものは全く存在しません。僕の場合はベビーカーよりはマシでエスカレータを使えますので、さて、中央線ホームへのエスカレーターは…と向かうと、下りしかありません。えっ、えっ、と思いながら文字通り右往左往するも、上りエスカレーターはありません。階段待ったなしです。

そんなわけで貧弱ドラマーの僕はもういま筋肉痛です。

ちなみに、階段・エスカレーターを全く利用しないで済む、バリアフリールートというのは一応さすがに存在はするようです。東口方面ではなく、南口方面に向かえばよいようですが、当然事前に知っていないといけませんし、東口方面の改札をうっかり出てしまったらもう詰みです。

時間に余裕を持って動いたり、事前にルートをしっかり考えておけばいい、と言われたらそうなのかもしれませんが、何線はこっち、とか書いてある看板に素朴に従うと、大変なルートを通らされる可能性があるというのは、観光客も含め、利用者にやさしいとは言えないのではないでしょうか。

東京オリンピック開催も迫っているわけですが、そうでなくても、新宿駅というのは一日の平均乗降客数が世界一の駅であるわけです。その世界一の駅がこんなにバリアフルであるというのは、大きな問題であるように思われます。

*1:構内図を見る限り、コレはどうやら小田急線改札をくぐるためにこうなっているようです。もっと効率的な構造にはできなかったんですかね。。